火力爆発、大きな一撃を狙う戦法

右四間飛車

初心者も簡単に勝てる戦法ってないですか?

うぅーん。。。あっ!それなら破壊力抜群で、相手も受けに困る戦法なら右四間飛車がおすすめだよ。

 右四間飛車とは、飛車を振る戦法にもかかわらず居飛車の戦法と呼ばれている戦法です。自分から見て右から4つ目の筋に飛車を振る戦法で、出だしは下図のように飛車を振るところから始まります。
 図にもあるように、四間飛車の天敵ともいえる戦型が今回紹介する右四間飛車戦法です。

右四間飛車 対 四間飛車

特徴は1点突破の集中砲火

 右四間飛車の最大の特徴は、4筋(4四もしくは4五の地点を目標)に攻め駒を集中させて、一気に敵陣を崩壊させることのできる破壊力でしょう。「攻めは飛車角銀桂」の格言の通りにこの駒たちが4筋に集めることが強みです。
 また、集中砲火を受けるためには相当な技量が必要で、アマ有段者でも一手間違えれば簡単につぶれてしまいます。爆弾を解体するような繊細な対応が必要です。

右四間飛車 対 四間飛車(▲4五歩をしかけたところ)

振り飛車・居飛車どちらが相手でもお構いなしで組める

 四間飛車の天敵と伝えましたが、右四間飛車は三間飛車や中飛車相手にも通用します。どの振り飛車にも対抗できる振り飛車破りの優秀な戦法です。
 更に、居飛車の戦いに出てくる矢倉囲い・雁木囲いには右四間飛車で戦うと効果抜群です。矢倉囲い・雁木囲いは相手の金銀角が4筋に利いていて上部に厚い囲いです。しかし、その分右四間飛車側も争点(4四もしくは4五の地点)に駒を集めやすく、集中砲火の的にすることができるのです。

右四間飛車 対 矢倉囲い(▲4五歩をしかけたところ)

今回のおすすめ定跡書

 これらを1冊で網羅できるのは、中川大輔八段(2024年2月26日現在)の著書「1手ずつ解説する右四間飛車 」(マイナビ将棋BOOKS)です。先手・後手の手を1手ずつ解説されていて、なぜこの手を指すのか、理由を自分の中で理解しながら右四間飛車の定跡手順を吸収していくことができます。

  1. 四間飛車
  2. 三間飛車
  3. 中飛車
  4. 矢倉囲い
     (途中から、雁木囲い)

 上の4つの戦型を想定した定跡書になっており、戦法のコツ・エッセンスを学ぶのにオススメの本です。

1手ずつ解説する右四間飛車 (マイナビ将棋BOOKS)

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