将棋の戦法ってどんなものがあるの?(居飛車編)

全般

今日は居飛車の戦法を紹介するよ。

居飛車の戦法はどんなものがあるんだろう。

 居飛車の戦法は相居飛車(お互いに居飛車)と対抗形(居飛車対振り飛車)で戦法が大きく異なってきます。
 相居飛車の戦法をおおまかに紹介すると、

  • 相掛かり・・・
       お互いの飛車先の歩を交換していく戦法。
  • 横歩取り・・・
       飛車先の歩を交換しつつ、先手番なら後手の3四の歩を取る(横の歩)戦法。
  • 角換わり・・・
       序盤で角を交換して駒組みを進めていく戦法。
  • 相矢倉・・・
       矢倉囲いを作って戦う、相居飛車の持久戦の戦法。
       (こちらは戦法と呼ぶより、囲いと呼ぶほうがよいかもしれない)

といったところでしょうか。
 相掛かり、横歩取り、角換わりはタイトル戦でも比較的採用率の高い戦型と言えます。
 相矢倉は、アマチュア戦で見ることはほぼ無いですが、昔から使われる戦型です。
 どの戦法も更に詳しく分けることができるのですが、またべつの機会に紹介をしましょう。

 次に、対抗形の戦法は相手の振り飛車の形によって異なってきます。
 居飛車が持久戦を選ぶなら、

  • 左美濃囲い・・・
       美濃囲いは振り飛車の囲いで採用をされますが、居飛車の場合は左美濃と呼ばれる。
  • 穴熊囲い・・・
       持久戦の代表的な囲い。
  • ミレニアム囲い・・・
       2000年代に出てきた囲いで、穴熊囲いに似て強固な囲い。

が、多いです。また、持久戦は戦法の名前は囲いの名前で呼ばれることが一般的です。左美濃囲いを組む際は、飯島流引き角戦法を使うと角道を開けずに組むことができます。また、右四間飛車戦法も左美濃囲いや穴熊囲いを作ると組み合わせることが有力で、飛車を右から4つ目の筋に振る戦法ですが、居飛車の戦法に分類されます。
 居飛車が急戦を選ぶなら、例えば四間飛車への対策は、

  • 棒銀戦法・・・
       8四へ銀を動かして飛車先突破を目指す戦法。
  • ななめ棒銀戦法・・・
       4六銀左戦法ともよばれ、その名の通り4六(後手番なら6四)へ左銀を動かす戦法。
  • 4五歩早仕掛け戦法・・・
       3七桂、5七銀左を早めに形を作り、▲4六歩~▲4五歩と仕掛けていく戦法。

が、よく使われる戦型です。他にも、鷺宮定跡、山田定跡と呼ばれるものもあります。
 居飛車の戦法は非常に多く、分類も細かいのでここでは簡単に紹介しましたが、少しずつ紹介をしていきます。

コメント